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【建築業界の就職活動総まとめ】

サマーインターンの季節になりましたね。
筆者(20卒)の就職活動を振り返って建築学生の就職活動について大まかに解説しました。
これから就職活動を始める方、漠然と働きたくない思ってる方に読んでほしいと思っています。

 

この記事に興味を持っていただいた方は、2020年10月24日に開催するこちらのイベントもぜひチェックしてみてください!!

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【就活おさらい】

21卒からは就職活動のルールがいまだ曖昧ですので、ここでは20卒時点での就活ルールをおさらいします。
①2回生(4回生)2月~:サマーインターン向け企業説明会/就活団体の活動が始まる

②3回生(M1)5月~:サマーインターンのエントリーが始まる

③7月~:サマーインターン開催

④10月~:オータム(ウィンター)インターンのエントリーが始まる/OB訪問や各企業の早期選考が始まる(この辺りから業界に よっては内々定が出始める)

⑤12月~:オータム(ウィンター)インターン開催/2月頃にかけて早期選考の山場となる

⑥3月~:就活解禁、会社説明会が開催される

⑦4回生(M2)6月~:採用選考解禁(20卒の6/15時点での内々定率は72%)

(参考:https://www.mynavi.jp/news/2019/06/post_20648.html)

上記はあくまで平均的なスケジュールで、2回生の2月後半から就職活動を始めている学生もいれば、4回生(M2)になってから初めて就職活動を始めて颯爽と内定を掻っ攫っていく学生もいます。
現時点で様々な問題が提起されていますが、サマーインターンの参加学生のみを選考に進める企業もあり、多くの 学生は精神的にしんどく多忙な1年を送っています。

 

長くて気が滅入ってしまうかもしれませんが、何事も始めてみないとやる気が出ません。
「バイトも行くまではめんどくさいけど、始めたらめんどくさかったことを忘れる」みたいな。

 

就職活動について本格的に情報収集したい方は手始めに下記の記事などが参考になるかと思いますよ↓↓

 

【就活≒恋愛??】

就活は恋愛にたとえられることがあります。
「選考中は片思い、面接では愛を伝え、内定は晴れて両想い」みたいな。

 

選考中は、なかなか他の企業に目を向ける時間も気持ちも作れなくなります。
そのため、あまり各企業に興味がわかない状態で冷静にいろいろ見ておくのがいいと思います。
「あの業界、今まで興味なかったけど面白そうだな」といった事が見つかればしめたものです。
「下心がないスマートな人の方がモテる」みたいな。

 

そうしたきっかけから少しずつ自分の基準を絞っていきましょう。
業界や業種に関しての興味だけでなく、

「都会で働くのに憧れてたけど、やっぱり緑が多い環境で住みたいな」とか

「やっぱりお金をいっぱい稼ぎたい!」といったことも気づいてきます。

「イケメンよりも話の面白い人が好きだな」みたいな。

 

純愛もいいんですけど、とりあえずいくつか応募していろんな相手を知りましょう。
もちろん最後は純愛が大切です。

コラム【コロナで就活はどう変わる?】

2020.09.25追記

新型コロナウイルスによって就活も対面ではなくオンラインが主流になってきました。

その中で、就活がどう変わっていくのかを考えていきたいと思います。

 

Zoomによる合同説明会や、オンライン面接などが実施されていることを考えると、

『最終面接以外ぜんぶオンライン』『最終面接すらオンラインで、入社して初めてリアルで会う』なんてことが起こりうるかもしれません。

そしてオンライン化が進めば進むほど、場所の制約を越えて企業と出会うことができるようになっていくでしょう。

学生と企業が出会う機会が増える分、オンラインという限られた情報しか伝達できない状況の中でいかにコミュニケーションを取り、双方の理解を深められるかが非常に重要になってくるのではないでしょうか?

そう考えると、今まで紙媒体で持っておくことが主流だった【建築学生のポートフォリオ】もオンライン化し、データでやりとりする時代に変わっていきそうですね。

【建築業界の採用活動の初動は10月頃】

建築系(特に設計職)に関して言うと、大体3回生(M1)10月頃から大手企業が動き始め、リクルーターの社員を通じて接触を図ってきます。

多くは研究室の先輩が大学/研究室に遊びに来て会社の話をしてくれるといったケースなので怖いものではありません。

 

ただ、そこでの会話や印象はメモを取られ、人事や採用担当の部署に報告されています。

ポートフォリオなどの作成を考えている場合はそこまでに準備をしてお く事をオススメします。

 

また、建築業界の就活はいくつもの企業で時期が集中しているため他の業界に目を向けにくくなります。

この時期までに業界選択に迷いをなくしておくと対策がスムーズに立てられます。

 

【そもそも「建築業界」って?】

建築系の企業を概観してみましょう。大学ではあまりこの辺りを教えてもらえないですよね。

 

[何を建てるべきかを決める・提案する]

合わせて管理(プロジェクトマネジメント/コンストラクションマネジメント)を行うことが多くあります。

 

<専門に行う>

・デベロッパー

土地を所有あるいは営業により獲得し、収益や地域の観点から何を立てるのか決めていくことが仕事です。マンション、ホテル、商業施設、リゾートなどを手がけることが多いです。また、営業・運用・企画などいくつかの部署を数年ごとにジョブローテーションで担当することが多く、希望する部署に長年いられないケースがあります。大手企業の給与は建築業界の企業では高い方です。インターンや会社説明会などは早めに行われ、OB訪問も重要になります。内々定は6月まで出ないことが多いです。

 

・ゼネコンや組織設計の開発部門

近年建設事業の収益性が鈍化しているのに伴い、多くのゼネコンが開発部門に力を入れています。デベロッパーの業務に近いです。

 

・建設コンサル

事業の調査・分析を行い必要であれば最適な事業スキームを提案することが仕事です。公共事業の調査を行うことが多いです。専門にしている会社も多いですが、上記のデベロッパー・ゼネコンや組織設計の開発部門に加え、建築業に関わる企業なら多少なりとも行っているイメージです。

 

<事業活動の一要素として行う>

・鉄道

鉄道会社は駅をたくさん保有しているので、駅の維持改善や新駅建設のための建築部門と、保有する敷地や建築を利用した事業展開をする開発部門の2つを持っています。私鉄系は鉄道部門よりも開発系の部門の売り上げが多いことがあります。選考時期はJR系は4月くらいに内々定が出ることが多く、私鉄は少し遅いイメージです。

 

・電力・ガス

電力・ガスプラントや自社オフィスなどの施設を維持管理する仕事です。設計部分から工事の発注・維持管理など幅広く関わることが出来ます。構造や設備的に特殊なケースがあります。

 

・郵便

全国にある郵便局などの施設の維持管理・店舗やオフィスの新築/リニューアル・保有する敷地や建築を用いた事業展開などを行います。

 

・その他

他にもホテルや各種メーカーなど様々な企業がオフィスや工場、店舗などを必要とすることから発注者側の建築人材を採用することがあります。この場合実務経験や建築士資格が必要となることがあります。

 

公務員>

・国交省

主に住宅部門とまちづくり部門に分かれています。様々な施策を提案し、議員と協力しながら国会に通して社会がよりよい方向に行くように導くことを担っています。住宅では公営団地の管理など、街づくりでは整備の方針決定などを行い、メインの仕事はそれらに関連した施策の実行です。

 

・文科省施設課

学校建築の管理を行います。どんな学校建築が教育のためにふさわしいかを考え、事例集の作成や予算配当に工夫をすることで、よりよい教育環境を作っていく仕事です。

 

・自治体の建築職

条例や法律などに基づいて自治体の住宅・まちづくり・公共施設を管理する仕事です。

 

[設計をする]

・組織設計事務所

三菱地所設計やNTTファシリティーズのような大きなグループに属する企業と日建設計や久米設計のような独立した企業があります。グループ系は鉄道や不動産などの関連会社に関連した建築を作っている事例が目立ちます。独立系は企業によって規模の差が大きく、得意な建築領域にも違いがあることが多いので、調べる際はその辺りに注意するといいと思います。

 

・アトリエ

建築家が主催している小規模の事務所です。いわゆる巨匠のワークフローを間近で見られる一方、給料は驚くほど安いこともあり、独立を目指した修行的な意味合いが強いイメージです。

 

[設計と工事をする]

設計事務所とは違って設計職と施工職のどちらもある会社群です。施工職は、施工管理を行う仕事と実際に工事を行う仕事では内容が大きく異なります。

・ゼネコン

設計職と施工管理職がメイン。大手5社と準大手数社、それより規模の小さい多くの企業があります。施工と距離が近いことが多く現場に出向くことも多いと思われます。大手とそれ以外で給料に大きな差があります。早期採用(12~3月)・中期採用(1~4月)・通常採用(3~5月)があるイメージ。

 

・ハウスメーカー

主に個人住宅を設計、発注する会社です。大東建託、積水ハウス、大和ハウスが大手3社といわれます。設計職と施工管理職がメインです。

 

・サブコン

下請けとして、専門的な工事を行う会社です。とび職専門や内装業などの専門分野に特化しています。基本設計は元請け企業が行っても、担当箇所の詳細設計はサブコンがすることもあるので、施工職のみというわけではありません。

 

・オフィス家具メーカーの空間デザイン部門

オフィス家具メーカーは快適なオフィス環境の提案ということで、オフィス系内装業を行っています。近年の働き方改革の影響もあり設計にも力を入れているようです。

 

・そのほか

他にもインテリア系や生活用品系の企業(無印良品など)やプラント系企業(日揮など)は設計部署を持っていることがあります。企業によっては店舗スタッフとして店頭に立つようなジョブローテーションを組んでいることがあります。また、上記のような名称を自称していない企業もあり、「工務店」「デザインカンパニー」のような名称の企業も多くあります。

 

また、構造設計や設備設計は同様に組織設計やゼネコンの一部署としてあるか、あるいはArupや永田音響設計のように専門分野に特化した企業として存在します。

 

[建築に使われる商品をつくる]

建築そのものではなく、その構成要素を作る仕事です。なんでもやっているような大手メーカーの一部門のパターンと、それ専門でやっているメーカーの2パターンに分かれています。商品開発などの職種が特に当てはまります。研究職としては次で触れます。

・建材メーカー

日本製鉄のように原料を作っている会社と、YKK APの窓サッシ、TOTOのトイレやバスなどの建築を構成する商品を作っている会社に分かれます。

 

・設備機械メーカー

空調機とか、給水機とか、昇降機(エレベーターなど)とかの機械を作る会社です。また、照明機器を作る会社などもあります。

 

・家具メーカー

デスクやチェアなどをを開発する会社。3.で紹介したオフィス家具メーカーも、メインの事業はデスクやチェアを開発する仕事で、ここにも該当します。

 

・そのほか

これら以外にもソーラーパネルだったり、コンクリートだったり様々なメーカーが存在します。自分の研究室のテーマに沿ったものだと興味を持ちやすいと思います。

また、分野違いかもしれませんが、いわゆる総合商社もここに含まれるかと思います。

総合商社は幅広い産業分野で、原料や加工品、サービスなどあらゆる商材を扱って、売りたい相手と買いたい相手を結び付け、取引の仲介を行う企業です。その中には建築に関連する分野も存在します。

 

[建築の研究をする]

いわゆる研究職。ゼネコン、インフラ系、ハウスメーカー、電機メーカーなど大手企業であれば高確率で存在します。何を研究したいか、どういう環境で研究したいかによって選び方が異なります。また、一番自分のやりたい研究が出来る環境は恐らく大学の研究室です。

 

【「建築業界」以外も覗いてみよう】

建築業界以外を考えている人はもちろん、建築業界を志望している人こそ参加すると大きな発見があると思います。建築分野はデザインや構造の知識だけでなく、問題解決能力、プレゼン能力、金融の知識など多角的な能力知識が求められます。そうした能力が特化している人なら他分野でこそ輝けるチャンスもあるだろうし、翻って建築の能力に応用が効く場面もあると思います。

 

以下でざっくり触れてみますね。(個人の主観に基づいた大まかな分類です)

 

[アートやキレイなデザインが好きな人]

・広告代理店(電通など)

電通や博報堂のクリエーター系の職種などが有名です。テレビCMだけでなくワールドカップやオリンピックといったイベントのプロモーション、映画制作なども手がけることがあります。どうしても機能を考えなければならない建築設計と比べ、よりクリエイティブな側面があります。

 

・アニメーター(京都アニメーションなど)

 

・ゲーム(任天堂など)

 

・アパレル(ファーストリテイリングなど)

 

・出版(KADOKAWAなど)

 

[課題を解くのが好きな人]

・コンサルティング会社(野村総合研究所など)

企業や団体などの依頼を受けて、問題点を調査・分析することで原因を追究し、解決策を見つける仕事です。依頼される分野の多くは、経営戦略や財務・会計、生産効率や組織・人事、営業・マーケティングなど多岐に亘ります。建築も何らかの課題解決を図られることが多いため、こうした企業から学べることは多いと思います。

 

・行政組織

 

[大きなお金が動く場面を見てみたい人]

・投資銀行(日本政策投資銀行など)

資金面で困っている企業に、金融の専門家として資金調達等のお手伝いをすることです。建築物は投資対象になっていることもあり、金融系の知識は不可欠です。

 

・商社(投資部門)

 

[新しいことが好きな人]

・IT系企業(Autodeskなど)

広い意味ではコンピュータを使った事業活動を行なっている企業を指し、具体的にはソフトウェア開発会社、ハードウェア開発会社、Web制作会社、情報処理サービス会社(SI)などがあります。近年の建築分野ではBIMを用いた設計やAIを用いた業務の効率化などが図られており、そこで培った情報系の知識が活かせる分野である可能性が高いです。

 

・メディア(サイバーエージェントなど)

 

[コミュニケーションを通じて人を魅了することに興味がある人]

・アイドル/タレント

一般的に広く認知されている仕事は、テレビ番組やドラマ、映画、雑誌に出ることですが、他にも新商品発売のPRや企業のイメージキャラクター、トークショー、講演会、パーティーへの出席など、さまざまなものがあります。以下にあげるように、建築学科卒でアイドル/タレント活動を行う芸能人は一定数存在し、意外と親和性が高いことを示唆しています。

例)

アイドル:Hey! Say! JUMP伊野尾慧さん(明治大学理工学部建築学科卒)
芸人:アンガールズ田中卓志さん(広島大学工学部第四類建築学課程(当時)卒)
ミュージシャン:小田和正さん(東北大学工学部建築学科卒)

 

・Youtuber

 

[行動力がある人]

・起業(ArchiTechなど)

建築系だけに絞っても、建築学生向けサービス「BEAVER」を展開するArchiTechや、新しい視点で不動産を紹介する東京R不動産など様々な建築系のスタートアップがあります。今までと少し毛色は異なりますが、何らかの社会課題に対して独自のアイディアで切り込むことが求められる建築学生には向いているかもしれません。

 

【まとめ】

こうしてみると様々な業界で様々な業種があることが分かりますね。

無理のない範囲で、少しずつ調べてみると道が開けることがあります。

皆さんの明るい未来を祈っています。

BEAVERでは、様々な設計展イベントのオンライン展示を行っています。先輩の設計作品を見て、設計課題に活かしてみませんか?
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