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【就活に不安がある人必見!】建築学生の実体験を基にした就職活動完全攻略 ー面接実践編ー

こちらの記事は、以下の面接対策における“準備編”記事の続きとなります。まだご覧になっていない方はぜひ以下からチェックしてみてください!

 

 

 

こんにちは!

今回の記事はいよいよ『面接対策の実践編』です

面接が上手い人とは『プレゼンテーション』が得意な人のことを言います。『プレゼン苦手なんすよ…』という声がどこからか聞こえたような気がします!笑
ですが安心してください!プレゼンテーションはテクニックです。おさえるポイントさえ掴めば、誰にでも良いレベルの面接応対ができるはずです!

そこで今回は『建築学生ならではの面接テクニック』をご紹介していきます!

 

ちなみに筆者は、組織設計事務所の意匠設計志望で就職活動を進めて無事に就職を果たしました。
そして、実は基本的に人前で話すこと自体苦手でない上に、さらに徹底的な面接対策をしたと自負しています。
そんな私が就職活動を終えてみて思う『面接対策のやり方』を全て伝授します!

 

↓ 前半の面接準備編はこちら!

 


なお、面接に関わる部分に関しては、筆者が書いたこの記事の内容に対して、
実際の建設会社の人事採用担当者さんから面接官からの視点でコメントをもらいました!
↓こちらのアイコンが目印です!


この記事では面接に臨む側の視点、面接官側の視点、双方からの視点を比較して対策できるようになっています。

併せてご覧ください!

 

それではいってみましょう!

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⑥曖昧ではなく、具体的な言語化を

さて、ここまでは自己分析や企業研究についてお話しましたがここからは面接における話し方のテクニックについてお話していきます。
まずは以下の文章をみてください。

1つ目『様々な視点から物事を捉えて、人々に豊かな暮らしを建築設計によって届けたい』

2つ目『意匠設計だけでなく、都市スケールの視点からも物事を捉えて、御社の○○開発での□□の事例に見られるように人々にとって選択肢の多い暮らしを実現できるまちづくりとそのための建築設計をしていきたい』

ちょっと大げさかもしれませんが、この2つの文章、伝えたい内容としては一緒です。ただ、かなり印象が異なりますよね。
これが具体性があるかないかの違いです。
いくら自己分析や企業研究を丁寧にしていたとしても具体的に言語化できないと相手には伝わりません。
それは本当にもったいないことです。
これはお話すること自体が苦手でも準備次第でなんとかできるのでぜひなんとかしてほしいと思っています。

具体的な方法としては、常に自分が考えた文章にツッコミを入れていくことをおすすめします。
今回であれば『様々な視点って何?』『豊かな暮らしって何?』ということです。
もっと言ってしまえば、1つ目の文章で面接で発表してしまうと『様々な視点って何?』と社員の方々に聞かれてしまうということです。
しかし、例えば2つ目の文章であれば『なるほど。あなたは○○開発の□□のよう設計に関わりたいということですか?』と質問が来るかもしれません。話が盛り上がり発展しますよね。

これを見てみると面接の1ラリーでかなり差が開いているということが分かっていただけると思います。
筆者は面接の時間にできる限り濃い会話ができるように意識してこれを取り組んでいました。せっかく部長レベル面接によっては役員レベルの方とお話していただける機会です。前もって具体的に言語化して準備しておきましょう!


素晴らしい指摘ですね!

この差は結果に非常に大きく影響する部分だと思います。

建設業界志望であるとNG回答はどの企業でも通用する回答となり、使いまわしが出来るので便利な側面もあります。ただ、結果としてそれはご自身をアピールできず印象の薄い回答になってしまうと考えて頂いたほうがよろしいかと思います。

もちろんご自身の想いがコメントに乗っていることも大切ですが、せっかくの想いをあえて短く端的にせずにより具体的に説明いただき、「だから貴社なのです。」との想いをプラスしていただくことによって採用担当者の印象は大きく変わります。


⑦聞かれたことだけに答えない

一定数の人は「面接では問答をしにいく」と思われています。これは断言しますが、全く違います。面接はコミュニケーションです。
冒頭でも言いましたが社員の方は面接というコミュニケーションを通して「一緒に働きたいか」、「会社に合いそうか」を考えています。そうなったときに大切なのは『働きたい気持ち』を表現するコミュニケーションです。

では具体的にはどうすればいいのかというと『聞かれたことだけに答えない』ということです。聞かれたことに答えるだけではもったいないです。
気をつけてほしいのは質問されたことには正確に答えましょう。それをしないまま追加アピールをしてしまうと『正しく受け答えができない人』と思われかねません。これはかなりマイナス評価です。

恋愛でも『あなたが好きです!』より『あなたのこんなところが素敵だと思いました。とっても好きです!』って告白するような感じです。より好き気持ちが伝わりますよね。(この事例に関しては諸説ありですか?笑)

先ほどと同じように面接の具体的なやりとりで考えてみます。例えば

社員『あなたはどのようなプロジェクトで活躍したいですか?』

あなた『御社の○○のようなプロジェクトです』

だけと答えるのはもったいないです。私であれば

筆者『御社の○○のようなプロジェクトです。このプロジェクトは都市スケールから見ても□□という魅力がありますし、なによりも実際に訪れてみて感じたこととしては建築スケールで見たときに●●の部分に圧倒的に素晴らしい空間を作り出していると考えています。』

こう答えます。これであれば

①どうこのプロジェクトに魅力的に感じているか
先ほどの面接の続きと想定しますが、
②建築設計だけでなく『都市スケール』にも興味があるということ
③建築事例に関しても『実際に見に行っていること』も伝わります

以上のことを
このように、働きたい気持ちをコミュニケーションとしてお伝えしてみましょう!
そうすることで社員の方もその気持ちを受けて『一緒に働きたい』と思ってくれるかもしれません!


まさに面接はコミュニケーションなのです。

先ほどの点からもお分かりいただけたと思いますが、面接官の「はい」「いいえ」でこたえられる質問以外に対しても、端的に結論を言うことは大切な要素です。が、そこにプラスして「どう考えたから」が加えられると面接官としては心地いい会話のキャッチボールが出来ると思います。

ですので、聞かれたことだけではなく具体的な要素やアピールしたいことをうまく会話にのせるようなことが出来れば面接官との距離もグッと縮まるのではないでしょうか。


⑧いかに自分のペースに巻き込むか

ここまでのテクニックに加えて、次はプレゼンするスタンスに関してです。前述しましたが、面接はあくまでコミュニケーションなので、その中で好調に話をしていくために「自分のペース」に持ち込むことはとても大切です。

とても印象的で私が先輩に言われたのは「面接の空気を支配する」ことです。(キュンときました、かっこいいですよね笑)
就職活動を終えてみて思いますが、でもそれくらいの気持ちで取り組むのがいいのじゃないかなと思います。

私がやっていた具体的なテクニックとしては3つあります。

①1面接1笑いを作る

②聞かれたことだけに答えない

③巻き込み型のポートフォリオ発表スタイルにする

ちょっと大丈夫か…?笑
と思われたかもしれません。ですが待ってください。1つずつ説明していきますね!

①1面接1笑いを作る

これは意外にも大切です。企業にもよりますが、面接はラフな場ではないのでピリピリしがちです。そこで1つでも笑いが生まれるととても自分のペースにしやすくなります

例えば筆者の場合、出身が大阪なのですが、面接会場が東京だった時が多くありました。
そこである面接のとき、積雪の予報が出ていて電車の遅延などの不安があったので前乗りでホテル宿泊をしたことがあります。そして面接時に「雪大丈夫だった?」と聞かれたので「雪が不安すぎて不安すぎてたまらなかったので、東京全部の公共交通機関が止まったとしても面接に来れる本社近くのホテルを取って前乗りしました」と言ったら笑っていただけました。
「面接官の僕らもこれませんよ笑」と言われました笑

これは笑いも生まれますし、前述した『働きたい気持ち』を表現するコミュニケーションにもなりますよね!

②聞かれたことだけに答えない

これに関しては項目として挙げて解説しましたね。これも自分のペースにするためのテクニックになります。追加で答えたとき、社員の方の反応などが良いとグッと自分のペースが上がってきます。

③巻き込み型のポートフォリオ発表スタイルにする

ポートフォリオ編の記事でも書きましたが、筆者は蛇腹形式のポートフォリオを制作しました。
通常、ポートフォリオの発表をするときには、手元に小さな冊子を社員の方々にお渡しして、自分の手持ちは大きなものを用意して遠くの椅子に着席して発表する形式が多いです。

そこで私は役員面接時には少しスタイルを変え、この蛇腹形式のポートフォリオをガッと広げて「こちらにきてご覧になっていたいただいてもよろしいでしょうか?」と言って実際に役員の皆さんにポートフォリオの場所まで来ていただいてプレゼンをしました。
これは役員の面白がっていただけ、とても盛り上がって、50分の面接で90分ほどお話できました。(内心ビビっていたので、めちゃくちゃ嬉しかったです笑)

かなりこれは突飛な発想に見えますが、狙いは「自分のペース」にすることです。このようなパフォーマンス的なものも社員の方々に面白がっていただく要素になるのではないかと思っています。他にも紙芝居形式で発表した人もいたりしたようです笑

参考までに、以下は筆者の作ったポートフォリオになります。
ぜひあなたのペースにのせられるプレゼンはどんなものか考えてみてください!


「笑い」は確かに大切ですね!

われわれ面接官側も面接が始まるときにはアイスブレイクをしっかりとしてから望むように心がけております。
採用は経営の中でも重要度が高い仕事と認識していますので、実は採用側も少なからず緊張しています

心理的安全性が担保され、互いに気持ちが通じ合って初めて面接が始まりますので、少ない時間の中で以下にお互いに自己開示しながら面接を進めていくが大切かと思います。

それはつまり互いに掛け合いを行いながら自分のペースに巻き込むということでしょうか!?


⑨逆質問は最大のチャンスタイム

逆質問と聞くとどんな印象を持たれるでしょうか。筆者の周りの人たちは逆質問は苦手だという人は多かったです。ただ、私自身は逆質問時間は「最大のチャンスタイム」だと思っています。
というのも「聞かれたことだけに答えない」ということは言いましたが、できるだけ広げてコミュニケーションしたとしても、質問されたこと以外のことは話しづらいものです。そんなときに逆質問では自分が聞きたいことを聞ける、いわば話したいことをフリーハンドで話せる機会になっています。
面接によっては部長クラスから役員クラスが面接官をしてくれます。そんな時にその面接官の立場を踏まえた質問などはとても印象が良いと思います!

面接はあくまでコミュニケーションであり、私たちが説明し続けることが正義ではないです。質問力もコミュニケーション能力の1つになります。
ただ自分の質問に対する回答への返答はその分対応力の有無が見える箇所となるので、冷静に受け答えができるように注意しましょう。

 

筆者のおすすめは再度アピールタイムにすることです。

具体的には『御社に対する私自身の想いを再度お話する時間をいただいてもよろしいでしょうか?』と聞いて、ひたすらアピールをしました。
これまでの面接内容や、質問されたこと、企業に対して感じていること、などなど全てを踏まえて、『本当に就職したい』という想いが伝わるように話す時間をいただいていました。

ちなみに筆者の経験上、これを実行した面接では落ちたことはないです(もちろんこの逆質問時間だけではなく、それまでの受け答えの結果ではあるのですが…)
それくらい面接官相手に大きなインパクトを残せると思います。

この方法の良いところはそれこそ『聞かれていない、自分が話したい内容』を落ち着いて伝えることができる点です。
筆者のやり方はあくまで参考までに!

一番大切なのは『最大のチャンスタイム』を活かすあなたなりの方法を考えることです!
苦手意識を持たず、ぜひ攻めてみてください!


面接って緊張しますよね。本気になればなるほどに緊張感が増してきて、普段の自分が出せなくなる時もあります。
最近の面接では逆質問は一般的になっているかと思います。

私が採用担当者として面接をするときには最後に必ずフリーの時間を設けて、質問や自己PRのお時間を取ってます。

そこでの印象が変わるときは確かにありますので、事前に逆質問内容を検討することや面接時も緊張しながらも客観的に自分を見れるように準備を整えておくことも有効な手段ではないでしょうか。

最後はやはり自然体で互いに素直な気持ちで臨むということが大切かと思います。


⑩以上の内容を受ける企業ごとにまとめておく

たくさん書いてきましたが、『これらをなんとなく意識して面接に挑んでみる!』というのはあまりおすすめしません!
というのも、前編の準備編から実践編の膨大な面接対策を頭の中ですべてまとめておくことは到底できないからです。

そこで筆者がやっていたのは、すべて言語化してメモしておくこと、でした!
実際にWordを使って会社ごとにA4用紙7枚分くらいのボリュームになりました。

注意してほしいのはこれはメモであってあくまで台本ではないということです。面接において台本を作ってしまうことはNGです。というのも台本ありきでスムーズなコミュニケーションが取れますか?ということです。
暗唱した文章を読むのは会話とは言いません。

なのでどのような内容を話すのか、何がポイントになるのかを箇条書きでも構わないのでメモしてみるようにしてみてください!
そしてそれを日々チェックして書き加え、修正を繰り返していくことが非常に大切です。筆者は面接前日などはとりあえずそれをさいど読んで確認するようにしていました。ある種のお守りになっていたかもしれません笑

また、筆者がやっていたこととしてプラスアルファで教えますが、質問された内容を記録しておくこともとても効果的です。
面接が終わって帰りの新幹線、泊まりであればホテルで忘れないうちにできるだけ書き出しておくようにしました。

筆者は質問されたことに加え、どう自分が答えたのかも全てメモしていました。
このことで前回の面接で答えた内容を踏まえて、2回目の面接の応対をするということが可能になります。

それこそ役員面接時の逆質問のときに『前回の面接にて○○部署の●●様に面接いただき、□□というようなお話になったのですが…』という話ができ、非常に具体的で深い話をすることができました。

『前回の面接と少し違うことを言っているな…』と思われないように、自分の発言に一貫性を持たせるための工夫にもなるはずです。ぜひ参考にしてみてください!

 

おわりに

いかがだったでしょうか!?

前回の準備編に引き続き、面接におけるテクニックを余すことなくお伝えしました!これを読んだ時点で他の人よりもあなたが面接でリードできるような密度の内容にしたつもりです!
就活における『最終関門』である『面接』で成功できるように準備と対策をぜひ抜かりなく!
面接は対策をすればするだけ効果が発揮されます!そして面接直前はこれまで対策をしてきた自分を振り返って自信を持ってください!あなたの吉報をお待ちしております!

最後まで読んでくださりありがとうございます!それでは!

 


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