【ARCHICAD】自分だけのテクスチャをカスタマイズ!
こんにちは。
過去のこちらの記事ではLumionなどのレンダリングソフトを各種CADと連動させて、リアルタイムなレンダリングをしつつ設計していく手法について紹介させていただきました。
しかし、「レンダリングソフトを同時起動できるほどのパソコンを持ち歩けない」など、先に紹介した手法には少し制限があります。
そこで、ARCHICAD内蔵のテクスチャに任意の自分のすきなものを追加し、フォトリアルな素材感を与えつつ設計していく方法についてご紹介します。
[PR]
素材検索
まずは自分の求めるテクスチャを探します。ここで注意すべきことがひとつ。CADやレンダリングに耐えうるテクスチャは往々にして解像度が要求されるのですが、解像度の大きな画像データをダウンロードする際、ネット環境によっては画像読み込みがかなり遅くなってしまいます。読み込みが甘い(あまり待たないうちに)ダウンロードしてしまうと圧縮された状態で保存されてしまうので、必ず確認するようにしましょう。
おすすめはGoogle画像検索オプションでの英語検索です。(例:bricks seemles texture、画像サイズ→大など)
[求人情報]
Photoshopでテクスチャ作成
保存した画像のみでは画像サイズや質的な問題で、マッピングに耐えうるものでないときがあります。そんなときにはPhotoshopを用いて画像データを引き延ばしたり色を変えるなど編集してやります。
また、往々にして検索した画像はシームレスでないことが多いです。こちらの記事では保存した画像をシームレスなものに変換する方法について紹介していますのでご参考に。
ARCHICAD内蔵フォルダに画像データを追加→マッピング
仕上げです。ARCHICADを起動し、「ウインドウ」→「パレット」→「材質ペインター」を選択。材質を編集するタブが新たに出現します。
まず、適当なテクスチャの上で右クリック→「材質設定」を選択し、任意の材質の編集項目に移ります。(レンガのテクスチャを追加するならレンガの上で右クリックしたほうが良いです。理由はレンダリングの際の複雑な材質設定に関係しており、ここでは割愛します。)
「新規作成」の項をクリックして、適当なテクスチャを複製します。
そのあと、複製したテクスチャに対し「エンジン設定」→「ベーシックエンジン」を選択。このテクスチャの直接的な編集に移ります。
つぎに、ベーシックエンジンの編集画面内で、既存の「テクスチャを削除」します。
これで既存のテクスチャの画像情報は消えたので、「検索」を選択して、先ほど作成した画像データ適応させていきます。
新たに出現したタブから「追加」を選択→エクスプローラーが起動するので、先ほど作成した画像フォルダを選択します。
「埋め込みライブラリ(ARCHICAD内蔵のテクスチャファイル)」に任意の画像が追加されるので、クリックしてOKを選択
画像データが追加されました。まだおわりません!エンジンをベーシックエンジンからCINE RENDERに切り替えて、ベーシックエンジンの情報をレンダリングソフト内に読み込ませます。ここまででようやく終わりです。
塗ってみる
ということで新たに素材を編集し、本格的に塗ってみたのがこちら。
…めっちゃすごくないでしょうかこれ!
圧倒的フォトリアル!
もちろん、いままでの解像度の低いレンダリング前の内蔵テクスチャと同様、このフォトリアルな状態のまま建築の形状を変化させられます。
素材にも造形にも徹底的にこだわりぬくことができます。
まとめ
たとえデジタル上であっても実際に存在する素材を選び、その表情や単位の大きさを決定していくとき、私はときに模型作り以上に自分の建築を施工していっているような感覚になることがあります。
今回紹介した技術は、たしかに設計をすすめるうえで有用なものですが、それ以上にめちゃくちゃ楽しいものです。ぜひともお試しを!