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【ChatGPTに強敵あらわる!?】設計課題を使って「Claude」と徹底比較してみた!

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はじめに

こんにちは!

時代に乗りたい建築学生、you(@kenchiku_ai)です。

 

突然ですが、あなたはChatGPTを知っていますか?

 

バカにするなと思われそうですね笑

むしろ、今となっては使ったことがない人の方が少ないと思います。

 

対話ベースでなんでも答えてくれるとっても便利なAIですよね。

約1年半前、突然登場し世間を騒がせたChatGPTは、すっかり世間に定着しました。

 

なんですが!!!!!!!!!!!

実は、もう次の新しい波が来ているんです。

 

それは……「Claude」です。

 

これ実は、巷ではChatGPTよりも性能が良いと噂されているAIなんです。

以下は、ChatGPTとClaudeの性能を比較した表で、Claudeの公式ページに載っていました。

Introducing the next generation of Claude \ Anthropic(引用元)

これを見ると、なにやらChatGPTより高い数値が出ているようです。

確かにすごいのかもしれない。。

 

ほんまかいな。

 

ということで今回は、ChatGPTとClaudeの比較実験をしてみました!!!

(バージョンはそれぞれ、ChatGPT(3.5)・Claude(3/Sonnet)です。)

せっかくなので、卒業設計のテーマ選びの相談をしてみようと思います。

 

Claudeとは

比較実験をする前に、まずは軽くClaudeについて説明します。

今初めて知ったツールを急に使い始められても困りますもんね。。。

 

Claudeは、ChatGPTと同じく対話型のAIツールで、

ChatGPTを開発したOpenAIの元研究員によって設立されたAnthropicという組織が開発したものです。

 

なんとなく闇が深そうな気がするのは僕だけですかね笑

さて、下の表はChatGPTとClaudeの特徴的な違いを示したものです。(2024年4月時点)

ChatGPT3.5 Claude3(sonnet)
入力できる文章量 約1万文字(英語) 約14万文字(英語
出力できる文章量 約3500文字(英語) 約4万文字(英語)
回答の信頼性
プラグイン 〇(有料版のみ)
インターネット接続 〇(有料版のみ)

表で示したように、Claudeは処理できる文字数が圧倒的に多いので、資料を読み込みこませる時に大活躍します。

また、嘘をついたり、間違った情報を出力することのリスクを抑えた設計になっています。(↑Claudeの公式サイトに書いてありました。)

 

今回は、それも検証してみましょう。

 

Claudeは、公式サイト(Claude)にアクセスして、googleアカウントかメールアドレスを登録すると、すぐに利用できます。

 

あ、ちなみに読み方は「クロード」だそうです。

もっと詳しく知りたい人は、まあ、それこそClaudeに聞いてください。

 

ここからは、同じ入力をしたときに、どんな回答の違いが出るのかを見ていこうと思います。

(無料プランと有料プランがありますが、今回はどちらも無料プランで試しています。)

 

比較実験

せっかくなので、実際の設計課題の進め方に沿って、ChatGPTとClaudeを使っていきたいと思います。

 

今回は、「東京駅を建て替える」という課題を設定します。

ものすごく挑戦的な課題になっていますが、

なるべく多くの人が訪れたことがある場所だとイメージが湧きやすいと思うので、これに設定しました!

 

設計課題を進める手順としては、

設計条件を見る

→敷地調査

事例収集

→コンセプト立案

→図面・模型化

→完成

が基本かなと思います。

 

この中の最初の3つの手順で、ChatGPTとClaudeを使ってみましょう!!

 

敷地調査

まずは、東京駅の歴史について聞いてみます。

プロンプト:東京駅の歴史について詳しく教えてください。

▼ChatGPT

 

▼Claude

ChatGPTもClaudeも、簡潔に東京駅の歴史をまとめてくれました。

レイアウト的にはClaudeの方が見やすいですね。

 

ですが、ちょこちょこ間違えた情報が述べられている箇所(オレンジマーカー)がありました。

情報を鵜呑みにできないため、この用途では少し使いづらいかもしれないですね。

 

今度は、東京駅についての論文を読み込ませてみます。

(今回は、インターネット上で公開されている「東京駅丸の内駅舎保存 ・ 復原におけるデザインプロセス」を読み込ませています。)ja (jst.go.jp)

 

また、無料で資料の読み込みができる機能があるのはClaudeだけなので、検証はClaudeのみで行います。

プロンプト:この論文の内容の要点を、分かりやすくまとめてください。

▼Claude

元の論文と照らし合わせて確認をしましたが、情報も正確で、非常に的確にまとめられています。

 

さすがにこれは凄すぎますね。

ちなみに、英語の論文なんかも、日本語で要約してもらうとかもできちゃいます。

 

事例収集

次に、駅舎の事例収集をしてみます。

プロンプト:有名建築家が設計した、意匠性に優れた駅舎を教えてください。

▼ChatGPT

▼Claude

どちらも、複数の駅舎を紹介してくれましたが、嘘ばっかりでした。オレンジマーカーの箇所

Claudeに関しては、ありもしない駅まででっち上げてきました。

 

もしかしたら、ChatGPTやClaudeに学習させた駅舎の情報が少ないのかもしれませんね。

では、他の具体例を聞いてみたら、正答率は変わるのでしょうか?

 

そこで、情報量が多そうなル・コルビュジエが設計した建築について聞いてみました。

プロンプト:Le Corbusierが設計した建築を教えてください。

 

(日本語で「コルビュジエ」とすると、コルビジェだったり、コルヴィジェだったり、表記ゆれが多そうなのを考慮して、アルファベット表記にしました。)

▼ChatGPT

▼Claude

どちらもしっかり正しい情報を教えてくれました!

 

ただ、一つ細かいことを言えば、Claudeが紹介してくれた5つ目の「ノートルダム・デュ・オー教会」(オレンジマーカー)は、「ロンシャンの礼拝堂」の別名であるため、

まるで違う建物のように挙げられたという点では、間違いと言えるかもしれないです。

 

では、隈研吾さんだとどうでしょう。

プロンプト:日本の有名建築家である「隈研吾」が設計した建築を教えてください。

▼ChatGPT

▼Claude

なんと、どちらも正答率は0%でした。

やはり正答率は、学習させた情報量の多さに依存するようですね。

特に、日本に関する情報については注意が必要です。

 

コンセプト立案

今度は、コンセプトの相談をしてみます。

 

プロンプト:私は建築学生です。「東京駅を建て替える」という設計課題が出て、コンセプトに悩んでいます。どんなコンセプトにすればよいでしょうか。

▼ChatGPT

▼Claude

ChatGPTもCladueも、4つの提案「歴史継承」「利便性」「環境配慮」「アイコン性」を挙げています。

確かにこれらはどれも、東京駅を建て替えるにあたって絶対に必要な条件ですよね。

 

ChatGPTやClaudeに聞いてみることで、客観的に分析ができるので、自分で気づかなかった考えの抜け漏れを防ぐことができます。

 

次に、もう少し具体的なイメージを沸かせたいので、ストーリーを考えてもらいましょう。

プロンプト:東京駅を建て替えるにあたって、みんなが感動するようなストーリーを考えてください。

▼ChatGPT

▼Claude

どちらからも、面白そうな提案が出てきました!

 

ChatGPTの、建築家だけでなく、市民や政府が一体となって作り上げる的なアイデアは良さそうですね。

 

一方、Claudeでは外観やプランの提案、そこに込められた思いまで考えてくれました。

「曼荼羅」という思わず目を引くキーワードをもとに、良い感じのストーリーを作り上げているところは、建築学生の提案ぽさも感じます笑

独自のコンセプトやストーリーを考える、良いヒントやきっかけになりそうです。

 

おまけに、なぜ曼荼羅にしたのか気になったので、聞いてみました。

プロンプト:なぜ曼荼羅を選んだのでしょうか?

▼Claude

うーん、なるほど。

 

曼荼羅をモチーフにすることで、

「文化の精神性を感じられる」

「印象的なシンボルになる」

「秩序と調和がとれ、安心感を与える」など、

様々な効果があるようです。

 

確かに納得しちゃいました。

これだけもっともらしい理由を挙げられるのは驚きです!

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「ChatGPT(3.5)」「Claude(3/sonnet)」を比べて見ていきました!

 

この検証では、ChatGPTとClaudeの正答率に優劣をつけられるほど、精度にはっきり差があるとは言えませんでした。

ただ、無料で資料を読み込ませることができるClaudeはかなり有用だと思います。

 

そして、今回の検証の中で、ChatGPTとClaudeどちらも共通して言えることは、

具体的なものよりも抽象的な使い方をするのが良い!!!ということです。

 

どういうことかというと、

「建築の事例を聞く」のように、具体的な名称を答えてもらう質問ではなく、

「文章の要約」や「コンセプトのアイデア出し」のように、抽象的なことを聞くのが良い!ということです。

 

そして最後に、コツを3つだけ!!

  • 情報を鵜呑みにしすぎない。
  • 同じ質問でも、生成する度に全然違う答えが返ってきたりするので、納得いくまで生成を繰り返す。
  • 一発で全てを聞こうとするのではなく、対話を繰り返すことが大切。

これらを意識すれば、あなたも立派なChatGPT・Claudeマスターです!!!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

是非あなたも、一度自分の手で試してみてください。

自分でやってみることで、色々思うところが出てくるはずなので!

 

それでは、また!!

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