オンライン卒制展2020を開催しました!
こんにちは!
今回の記事は、先日オンライン上にて開催されたイベント【オンライン卒制展2020】のレポート記事になります。
某ウイルスの影響で、世界的に様々なイベントが延期ないしは中止になっていましたが、それは日本各地で開催予定であった卒業設計展も例外ではありませんでした。
日本最大規模の卒業設計展であるせんだいデザインリーグをはじめ、各地の卒業設計展が中止や規模を縮小して開催する事態となってしまい、多くの建築学生が自らの作品を評価してもらうことが叶わなくなってしまいました。
そんな状況の中、建築学生向けのサービスを提供している私たちには一体何ができるのか。
紆余曲折を経て出した結論は
「完全オンラインで参加可能な新しい卒業設計展の開催」
でした。
企画発起から開催まで約一か月の超突貫企画でしたが、出展者の皆様をはじめ、多くの方々のご協力のおかげで、無事開催することができました!
今回の記事ではそんなオンライン卒制展2020開催の経緯や概要、その結果と今後の展望についてご紹介させていただきます!
追記. 記事の後半に受賞者特典の卒制対談の様子をまとめた動画を貼っています!ぜひご覧ください!!
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開催の経緯
冒頭でもお話したように、3月頭の時点で、各地の卒業設計展の開催は非常に難しい状況にあり、次々と中止や規模の縮小が発表されていきました。学外での貴重な作品講評の場に向けて、毎日努力されてきた4年生の方々にとっては、非常に残念な決定であったと思います。
もちろん、各卒展の運営委員会の皆さんも直前まで様々な影響について悩み抜いた末、一年間準備してきたイベントの中止や形を変えての開催に踏み切ったことと思います。
今回の事態は誰の責任でもないわけですが、それでも人生において一度きりの卒業設計の発表の場が失われてしまうのは非常に悲しく、何とかできることはないか、建築系YouTuberのしばたまるさんと一緒に考えた末に、オンラインで卒業設計展の開催に踏み切ったというわけです。
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イベントの概要
本企画は、3月20日~4月26日の間で行われ、作品の閲覧から予選審査・本選審査まですべてを当社サービスであるBEAVER SHARE上にて行いました。
審査員を務めていただいたのは、以下の6名の方々です。
作品の応募はBEAVER SHARE上で行い、作品投稿は枚数が無制限なので、非常に自由度が高いものでした。
その結果、枚数を生かしてスタディの過程を沢山表現した作品や、あえて枚数を絞り要点をしっかりと表現した作品など様々な作品が集まりました。
出展作品に関しては、下記からいつでも閲覧することが可能です。
審査方法は、一般のユーザーからのいいね数を競う予選審査と、それにより選出された20作品を、審査員の方々が後ほど紹介する評価ツールを用いて審査する本選審査にて進められました。
また、審査員賞を受賞した方については特典として、賞を与えた審査員と対談することができる機会を設けていただけることになりました!
予選審査は、一般に大きく開かれているオンラインの特性を生かして、一般のユーザーも審査員として加わることができるような形になっており、また本選審査は、独自に開発した評価ツールを用いて審査員の皆様に審査していただきました。最終的に、結果を以下のような評価シートにまとめ、本選通過者の皆さんにフィードバックしました!
出展状況と審査結果
おかげさまで、突貫企画でありながら50作品を超える応募が集まり、出展作品も実に約40,000回も閲覧されました。
下記5作品に対して審査員6名から栄えある審査員賞が贈られました!
▼作品詳細はこちらから
https://beaver-archi.com/share/work/EeUo8fSfKwdWipHQjYGh
▼作品の評価シートはこちらから
【オンライン卒制展2020受賞作品について】
本日ご紹介するのは、富永大毅賞と門脇耕三賞を見事にW受賞した、ユーザー名 Nozomi Ohtaniさん(大阪大学)の作品
「 HouseO -多様な住まい像と不変性- 」です!
審査員お二人の評価観点の違いにもご注目ください。https://t.co/tXx2NQdwrS pic.twitter.com/16ooCssLla— 【BEAVER】建築総合情報サービス (@BEAVER_archi) April 28, 2020
▼作品詳細はこちらから
https://beaver-archi.com/share/work/QtiZoVhkexH8zy8K00b9
▼作品の評価シートはこちらから
【オンライン卒制展2020受賞作品について】
本日ご紹介するのは、永山祐子賞を受賞した、ユーザー名 田所 佑哉さん(九州産業大学)の作品
「 便乗する建築 -和紙産業の作業工程を機能分解し地域資源として共用- 」です!https://t.co/rWs6LY5tqt pic.twitter.com/xmwkNJezFF— 【BEAVER】建築総合情報サービス (@BEAVER_archi) April 29, 2020
▼作品詳細はこちらから
https://beaver-archi.com/share/work/EeUo8fSfKwdWipHQjYGh
▼作品の評価シートはこちらから
【オンライン卒制展2020受賞作品について】
本日ご紹介するのは、富永大毅賞と門脇耕三賞を見事にW受賞した、ユーザー名 Nozomi Ohtaniさん(大阪大学)の作品
「 HouseO -多様な住まい像と不変性- 」です!
審査員お二人の評価観点の違いにもご注目ください。https://t.co/tXx2NQdwrS pic.twitter.com/16ooCssLla— 【BEAVER】建築総合情報サービス (@BEAVER_archi) April 28, 2020
▼作品詳細はこちらから
https://beaver-archi.com/share/work/9DKwFC5AN7T6nAnaPALc
▼作品の評価シートはこちらから
【オンライン卒制展2020受賞作品について】
本日ご紹介するのは、島田陽賞を受賞した、ユーザー名 Mako SAITOさん(昭和女子大学)の作品
「 隙間とくぼみ -居場所を提供するオフィス- 」です!https://t.co/6xydsymehh pic.twitter.com/Rz7FDXxqbU— 【BEAVER】建築総合情報サービス (@BEAVER_archi) April 30, 2020
▼作品詳細はこちらから
https://beaver-archi.com/share/work/xsI1GXQf766NOGfH4yLz
▼作品の評価シートはこちらから
【オンライン卒制展2020受賞作品について】
本日ご紹介するのは、小堀哲夫賞を受賞した、ユーザー名 mikiさん(筑波大学)の作品
「 nagaya暮らし再考 -単身者のための都市型住宅- 」です!https://t.co/hn4Y2MWNN6 pic.twitter.com/Hb0Sa07Twc— 【BEAVER】建築総合情報サービス (@BEAVER_archi) May 1, 2020
▼作品詳細はこちらから
https://beaver-archi.com/share/work/1ui0w5dbra1ktlFIKqmX
▼作品の評価シートはこちらから
【オンライン卒制展2020受賞作品について】
本日ご紹介するのは、光嶋 裕介賞を受賞した 山椒魚(山下耕生・友光俊介・松本隼)の皆さん(早稲田大学)の作品
「 開かれた地平と生きる -堤防の狭間から- 」です!https://t.co/GFHoEIClWI pic.twitter.com/SI8NwStO1G— 【BEAVER】建築総合情報サービス (@BEAVER_archi) May 2, 2020
卒制対談風景
上記受賞者に対しては、受賞者特典として審査員である建築家の先生との対談企画を実施致しました。
公開許可をいただけたものについては下記のように動画にまとめているので、ぜひご覧ください!
来年度以降の開催について
無事成功におわった本企画ですが、多くの反省点も浮き彫りになりました。
特に、一般のユーザーからのいいね数によって審査された予選審査の賛否や、本選審査において審査員同士の議論ができていない点など、改善の余地がある点も多くみられました。
現在、審査員賞を受賞した方々と審査員の方との対談に向けて動いていますが、そこで出たご意見や公式Twitterに寄せられたご意見をもとに、来年度の開催に向け早いうちから動きだす予定です。
続報をお待ちください!!
最後に
いかがでしたか?
今までにない取り組みかつ突貫企画でしたので、様々な方のご協力なくしては実行できませんでした。
開催に際しては、建築系YouTuberのしばたまるさん、6名の審査員の方々、各地の卒業設計展の運営委員会の皆様方に大変ご協力をいただきました。
改めて御礼申し上げます。
今後も続報は本サイトの記事や公式Twitter等で発信していきますのでお楽しみに!
それでは!