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Rhinocerosで自由曲面モデリングその③ デッサンするようにモデリングできるNetworkSrfとは⁉
先日の記事で紹介したコマンド、Sweep1とSweep2
Sweep1では1つのレールに対して曲線を連続させた曲面が、
更にSweep2では2つのレールに対してそれを適応した曲面が作ることができました!
Sweepの特徴は曲線を自動で計算してくれることです。時間短縮ができ、使い勝手がよいです。
しかしこのSweepでは思い通りの曲面を作れない場合もあります。
今回は、Sweepの限界とそれを解決するNetworkSrfというコマンドについてご紹介します!
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Sweepの限界
Sweepの自動化は大きな長所となる一方で、レール&断面曲線のジオメトリ(どの座標を通りどんな曲率なのか)に大きく依存するため、場合によっては思い通りの曲面が作れない/イメージスケッチと若干ズレた面になってしまいます。つまり、 直観的な曲面のモデリングが苦手なのです。
この場合「直感的」=「幾何学ではなくイメージスケッチから呼び起こした曲面」という意味です。曲率が刻一刻と変化していくような曲面を構想したとすると、自動計算では思い通りの曲面が生成されないことが多いです。
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NetworkSrfでの解決
そこで今回ご紹介するのがコマンドNetworkSrf!
NetworkSrfとは閉じた曲線(かつ、端点が同じ座標にあるもの)に対し、それぞれを連続的につなぐ面をつくるコマンドです!
どういうことかというとこちらの画像のとおり。
閉じた曲線群があって(注:はみ出した部分があるとNetworkSrfはつかえません)
これにNetworkSrfを適用すると、それらをなぞるような曲面ができる
…わかりますかこのすごさが!!
つまり鉛筆で曲面をなぞりスケッチするような感覚で描いた線が、そのまま曲面になるのです
Sweepよりも細密に曲面をつくりこめるのです!
使用感としては「断面曲線がたくさんあるSweep」のような感覚でいいでしょう。
ではどのようにこの基準の曲線をえがいていけばいいのでしょうか?
これは鉛筆デッサンに似ています。
デッサンの陰影の基本は「面の方向に線を引いてなぞること」です。線の数がおおければ多いほどより詳細に立体を表現できます。
これってそのままNetworkSrfですよね?
①あらかじめ面を想定する
②面を構成する曲線を引いていく(&要求する曲面の精度に応じて本数を調整する)
☆デッサンの場合はこの線にムラをつけて質感を与えますが、デジタルではマテリアルの貼り付けでこれを補完するのです!
まとめ
自由曲面を完全に自由つくるのはなかなか難しく、気づかぬうちに自らのモデリング技術に負けて造形された不自由曲面ができてしまいがちです…
そこで、本記事の内容やこちらの記事を参考に、思い通りの自由曲面をデザインしていただければと思います。
ではまた!