建築旅行記 〜コルビュジェに泊まろう!? ラ・トゥーレット修道院編〜

長い夏休みや春休みに一念発起して、
「海外に建築を見に行こう!」
という方、かなり多いと思います。
ただ、海外に行くにあたってのリサーチが大変難しいんですよね・・。
そこで、海外建築旅行の際の穴場や注意点などを記事としてまとめました。第1回はフランスの、ラ・トゥーレット修道院です✨✨
海外建築旅行を計画中のアナタ、ぜひ役立てていってください!
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ラ・トゥーレット修道院って?
ラ・トゥーレット修道院とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジェ後期の作品で、1950年代に設計された修道院です。フランス中央部リヨンの近郊に位置し、リヨン市を一望する丘の上に建てられています。直線的で力強い造形が特徴で、最近では『ル・コルビュジェ 最後の風景』という写真集が出版されています。(拙い写真でスミマセン・・・)
そしてなんとこの修道院、申し込むと宿泊することができるのです!!!
巨匠の作品を隅から隅まで体験できるまたとないチャンスです!フランスへの建築旅行を考えるなら、ぜひ選択肢に入れておきたい所ですね。
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ラ・トゥーレット宿泊記
まず全体の作りとして、中庭を囲むようにボリュームが配置され、中央に廊下が挿入されたような作りになっています。そして、それらを柱で持ち上げピロティを構成します。
宿泊パックは1泊51ユーロで夕食・朝食付き。連泊する場合日数に応じて料金が安くなります。
こちらが宿泊する部屋。横幅1800mm程度の部屋でしたが、身体にフィットするような寸法を感じられるものでした。
夕食は夕日の差し込む食堂で。宿泊客が全員で食事をとるので、コミュニケーションも楽しむことができます。(この日はアメリカからの夫婦とご一緒しました✨)
夕食後はなんと、任意で修道院のミサに参加できます!(他教徒も参加OKです)
コンクリート造の重厚な礼拝堂の空間に幾重にも響き渡る聖書の朗読の声、まさに圧巻の一言でした。
他にも廊下や螺旋階段など、様々な素晴らしい空間にめぐり合うことができます。
宿泊プランだと、時間をかけてじっくり建築を巡るのに最適!
コルビュジェ建築を隅から隅まで探索するまたとない機会です!!
アクセス・手続きなど
ラ・トゥーレット修道院に行くにはまず、リヨンに位置するPart-Dieu駅に向かいます。パリからだとTGVで2−3時間程度の距離です。
そして普通列車に乗り、今度はL’Arbresle駅に向かいます。そしてL’Arbresle駅から歩くこと30分、小高い丘の上に修道院が見えてきます。駅から降りるとすぐに『La Tourette』と書かれた案内板が見えますので、道順に関してはその案内板に従うと良いでしょう。
宿泊予約は、こちらの公式サイト(https://www.couventdelatourette.fr/hotellerie.html)から行うことができます。宿泊の少なくとも2週間前はメールなどで申し込む必要がありますが、メール対応に時間がかかる場合がありますので早めに連絡を取った方が良いでしょう。加えて、17時までにチェックインしなければいけないので、列車の予約などは早めに、入念に行いましょう。
いががでしょうか?有名建築そのものに宿泊できるなんてとても稀な機会、ぜひとも逃さずにいたい所です。
これを見て、あなたの建築旅行に少しでも選択肢が増えると嬉しい限りです✨