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Revit虎の巻:3Dビューの各表示スタイルの特徴

3Dビューで建築を見るとき、どの表示スタイルを使っていますか?そういえばビューのこと、落ち着いて考えたことないかも!ということで今回は、Revitに限らず意外とやったことのない(であろう)表示スタイルの比較を通して、特徴をつかんでいこうと思います。

 

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ざっと見てみましょう

今回はサンプル建築プロジェクトを使用して説明していきます。まず3Dビューを開き、画面左下に並んだアイコンの中から”表示スタイル”を押します。するといくつか出てきますね。それぞれ押してみた時の様子をとりあえず並べてみるとこんな感じです。

↑ワイヤフレーム

↑隠線処理

↑シェーディング

↑ベタ塗り

↑リアリスティック

↑レイ トレース

 

パット見た感じ、明らかに違うものもあれば、これといった違いがないようなものもありますね。細かく見ていきましょう。

 

名前から紐解く

まずは大辞泉で調べてみました!すると、以下の4つがCGの用語として存在しているようです。

【ワイヤフレーム-モデル】輪郭の線だけを用いて立体を表現する作画法。コンピューターグラフィックスの三次元画像でよく用いられる。取り扱う情報量が少ないため、高速描写が可能という利点がある。

【隠線処理】コンピューターグラフィックスで三次元画像を描画する際、視点からは陰になって見えない部分の線を消去する処理のこと。

【シェーディング】コンピューターグラフィックスで、物体表面に陰影や色の変化をつけ、立体感や質感をだす方法。

【レイ-トレーシング】コンピューターグラフィックスで、光線の反射・屈折などをシミュレートして立体像を作る手法。光線追跡法。

この順で高度な処理になっていくようです。残る2つについてですが、

【ベタ塗り】は隠線処理とシェーディングの間

【リアリスティック】はシェーディングとレイ トレースの間を埋めているようです。もう少し整理してみましょう。立体と、その置かれた環境を表現する際の要素として、形、色、質感(表面の滑らかさ、透明度、反射特性など)、陰影(ある立体の光が当たらない部分(陰)と、ある立体が別の平面などに投げかけるかげ(影))の4つに分けて考えると、以下の表のようにまとめられます。

言うなれば、

ワイヤフレームだけは屋根や壁で見えないはずのものも表現されていて、操作が可能!

隠線処理、ベタ塗り、シェーディングは一つずつ情報が加わった3兄弟のようなもの。この順で操作が重くなる。

レイ トレースは簡易なレンダリングだと思ったほうがよくて(つまり、表示までに時間がかかる)、

リアリスティックはリアルさでレイ トレースには劣るものの、処理速度が速く、ズームイン・ピンチアウト・回転させながら細部を検討するのに適している。

といったところでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?今思えば「リアリスティックが一番リアルなんでしょ!だってリアリスティックだもん!」などと思っていた自分が恥ずかしいです(笑)

表示スタイルも適材適所、自分の目的に合ったものを使っていきたいですね。

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