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ARCHICADモルフツールの使い方 ブール演算

今回はARCHICADの中では少し異質な印象があるモルフツールについて解説していきます!極めておくと割と自由に形が作れる分ここぞで役立ちます!

モルフツールを扱う際の注意から、少し高度な編集操作まで包括的にモルフツールに触れていきます。

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モルフの注意事項

モルフはARCHICADにおいて他のオブジェクトと性質が異なります。形の変更が比較的自由な分、ARCHICAD特有のツールごとの部材としての拘束が存在しません。

例えば壁ツールならば、壁厚や高さを設定しておくことで、芯線を引くだけで壁としてオブジェクトが自動で立ち上がります。しかしモルフツールでは図形として形を作っていく必要があるため、ARCHICADの他のツールに慣れてしまっている場合多少煩わしく感じるかもしれません。

なるべく他のツールで部材を作成し、どうしても作れないものだけモルフで作ることをお勧めします!

モルフの作り方

モルフの作り方として、

①オブジェクト(壁やスラブなど)をモルフに変換する

②モルフツールを使って描画する

といった方法があります。

壁やスラブなどのオブジェクトを選択し、右クリックし、「選択内容をオブジェクトに変換」を選択することでモルフに変換できます。

②で作成したモルフは、点か線か面、もしくはソリッド、①で作成したモルフはソリッドとして扱われます。

今回はソリッドとしてのモルフに触れるので②での作成方法についてはまた別に機会に!

モルフの操作方法

ARCHICADモルフツールでは一般的に

①オブジェクト を選択

②オブジェクトの操作点を選択(端点or辺上の点or面上の点)

③操作点を基点にオブジェクトを編集。という手順でオブジェクトの修正を行います

これは、モルフを選択し、操作点として面上の点を選択(②でのクリックを面上で行なった場合)の編集Boxです。

ちなみに、辺上の点を選択した場合は次の様な、

 

端点を選択した場合は次の様な編集Boxが表示されます。

編集Boxの内容が選択した点によって違うのが分かります。いろんなツールを試しに使ってみて、何ができるのか把握した上で行いたい操作によって使い分けましょう。

ブール演算

続いてARCHICADにおいて、モルフ固有の操作、「ブール演算」について説明していきます。

ブール演算はソリッドのモルフ同士の変形に使えます。

今回は上の画像にある二つのモルフを元に解説していきます。モルフを選択し、右クリックすることでブール演算を行えます。

ブール演算には、結合、減算、交差の三つのツールがあります。これらを使い分けることで、一つのオブジェクトを編集するだけでは作るのが大変な形も容易に再現することができます。

結合

複数のモルフオブジェクトを選択し、結合をクリックすると複数だったソリッドを一つのソリッドに結合することができます。ただのグループ化とは違い実際にオブジェクトとして一つになっているので、

上の画像のように合成されてできる面を編集できるようになります。

 

減算

減算は、二つ以上のソリッドの差を取る操作で、二つの工程を経て完了できます。まず抜き取りたいVOIDとなるソリッドを選択します。そして減算を押すと次のように先ほど選択した抜き取りたいソリッドの輪郭が赤色で表示されます。下の画像の円筒です

今度は抜き取る本となるソリッドを選択します。カーソルをソリッド状に持ってくると選択対象のソリッド がの輪郭が青くなります。下の画像の直方体です

そして減算を実行した結果がこちら↓

ちなみに抜き取るソリッドを直方体にして実行するとこのようになります

交差

交差は複数のソリッドを選択し、それらが重なった部分を計算してくれるツールです。

これを使えば上の写真のように、「直方体」と「円筒」のように異なる図形が組み合わさってできる形を表現できます!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか

モルフツール固有で扱うツールをざっと網羅的に紹介しました!

モルフのブール演算では「ソリッド編集」とは異なって、単一のオブジェクトとして形を生成することができます!

モルフのメリット・デメリットを理解し、モルフを活かせる場面で最大限モルフツールを活用しましょう!

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