Revit虎の巻:プロジェクトとファミリとは?
こんにちは。
Revitを初めて開いたとき「プロジェクト? …ファミリって何なの!?」となるかもしれません。私はそうでした笑。そんな人のためのRevit虎の巻です。Revitをインストールするとデフォルトで用意されているサンプル建築プロジェクトを用いて解説していきます。
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Revitを開いてみる
左側、”プロジェクト”と”ファミリ”とが並んでいます。今回は主にこの二つについて説明します。まず大雑把に言うと、”プロジェクト”は建築設計で、私たちがRevitを使って設計するのはこのプロジェクトです。一方で”ファミリ”はRevit内の様々な要素を分類する括りです。
もう少し説明が要りますね。
それでは早速”サンプル建築プロジェクト”を開いてみましょう。
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各部の説明
サンプル建築テンプレートを開いた状態がこれです。まずは各部の軽い説明から。
上部はMicrosoft Officeのソフトなどと構造が似通っていますね。赤く囲った部分はクイックアクセスツールバー。よく使うコマンドをここに並べられます。これ便利。
黄色と緑色で示したのはタブとリボンです。選択したタブに応じて表示されるリボンが変わり、リボンの中からツールを選択します。
左側は少し特殊です。
青で示した部分はプロパティで、選択中のものについての詳細が表示されます。
オレンジの部分はプロジェクトブラウザと呼ばれるものです。今開いているプロジェクトの、言ってみればすべてがここにあります。
ではこれからプロジェクトブラウザ(オレンジ)とプロパティ(青)を触りながら、プロジェクトとファミリについてくわしく掘り下げます。
プロジェクトとは
この画面右側で今開かれているシートは”A001 – Title Sheet”と言う名前ですね。プロジェクトブラウザ内のツリーをよく見ると、シート(all) > A001 – Title Sheetが選択され、太字になってます。
ツリーからアイテムをダブルクリックしてみると新しいタブが開きます。いろいろ開いてみましょう。…建築の図面、プレゼンに使える資料、集計表まで、何もかもがこのプロジェクトに含まれていることが分かるかと思います。つまり、平面図や3Dモデルにとどまらず、その周辺情報までを網羅した一連のデータ、その総体こそが”プロジェクト”なのです!いやー、すごいですね。
ファミリとは
”ファミリ”はRevit内のあらゆる要素を分類する括りです。建築部材を例にとると、柱、梁、屋根などはそれぞれがファミリです。
もう少し踏み込みます。まずはプロジェクトブラウザで、ビュー(all) > 平面図(Floor Plan) > Level 1を開いてみてください。
例えばMech.と示された部屋の入口の扉を選択してみると、プロパティの上部にあるタイプセレクタという場所にM_Double Flushと出ますね。
ここを押すと、同じファミリに属する他の選択肢が表示されます。例えばPocket_Slider_Door_5851に変更してみると…
おお!変わる!この動作でドアファミリ内で別のタイプ(この図では引き戸)に変更した、ということになります。Revitではファミリを指定して要素を配置するので、このように後から「別の扉にしたい!」となった時に、タイプを変更することで簡単に変更を加えることが可能になります。
まとめ
今回はサンプルを使っての説明でした。これを通じて、プロジェクトとファミリについて知り、そもそもRevitがどのようなものなのか概観していただけたかと思います。
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