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未来の建築/模型を変えるデジタルファブリケーションとは?

今回から、少しずつですが、デジタルファブリケーションに関しての記事を掲載していこうと思います。

デジタルファブリケーションとは?

ざっくりと言えば、3Dプリンターやレーザーカッター、CNCなどといった3Dや2Dの数値データに関する最新技術の総称です。(以下デジファブと表記)

まだまだ日本には普及していませんが、これから先の建築設計や建築模型づくりに大きく関わり、支えていくであろうデジファブ。

本記事では、現在使用されている主な機器やデジファブの可能性について大まかに解説していこうと思います。

 

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3Dプリンター・CNC

例えば未来的な曲線造形の建築を考えたとき、模型作りがあまりに難しいということがあります。3Dプリンター、CNCはこれを解決するテクノロジーです。ソフトで作成したモデリングテータをそっくりそのまま、現実に出力してしまえるのです!

圧倒的技術!!!

…反面、まだまだ発展途上のテクノロジーであり、複数のデメリットもかかえます。完璧な性能とひきかえに不確定要素を抱える諸刃の剣です。

 

メリット:複雑な造形の模型を完璧な寸法精度で再現が可能!!な点

デメリット:出力時間(体積にもよりますが、数十時間単位)、価格

 

関連するソフト:Rhinoceros、Autodesk Fusion360

 

レーザーカッター

複雑な構造物を模型で表現するとき、カッターを使う場合は正確に切らねば部材どおしが結合してくれず、せっかくの構造が表現できません。

レーザーカッターは文字通り、DXFなどの線データに基づき、光線によって模型部材(黄ボール、バルサやベニヤ…)などを完璧な寸法精度、速度で切断するテクノロジーです。

こちらはレーザーカッターを実際につかい、木材の切断を行う動画です。

 

メリット:切断精度、切断速度、線データは比較的作りやすいので、データ作成の敷居が低い

デメリット:模型部材に焦げ目がつく

焦げ目とは…レーザーカッターは光線を用いて部材を切ります。厚めのスチボなどをつかうと、内部のスチぺ部分が焼けて溶けてしまい、断面がどろどろになってあまりきれいに切れません。アクリルやボール紙、スチボなら薄めのもの…といったようにレーザー用の部材を考えなくてはいけません。

 

関連ソフト:各種CADソフト、Illustrator

 

3Dスキャナ

3Dスキャナとは、ドローンを飛ばしたり、手持ちスキャナなどさまざまな方法で土地や物体の3Dデータ(点群データといいます)を測定し、書き出しできるテクノロジーです。

たとえば敷地にドローンを飛ばせば高低差などの寸法が自動で正確にモデリングしてくれます。それだけではなく、図面の消失してしまった古民家や歴史的建築などをスキャンすれば正確な情報が得られ、リノベーションや研究活動に役立つでしょう。

上記2項は建築の模型レベルのテクノロジーでしたが、これは未来の建築へ、設計手法レベルで関わってくるのではないでしょうか。

 

ロボットアーム

ロボットアームとは、建築の施工段階にかかわりを持つテクノロジーです。

BIMなどにより建築は部材ごとの3Dデータとして記述できるようになりました。ロボットアームは、まるでお菓子工場の生産ラインのようにロボットの腕のみで部材を自動でくみ上げてゆく機械です。

これだけでは記述が足りないので関連記事をいくつかご紹介します↓

こちらは住宅をロボットアームでつくったという記事。記事内に簡易な構造物を自動でくみ上げていく動画が掲載されています。

こちらはスイスにおけるデジファブの存在感が書かれた記事です。ロボットアームによる複雑な曲面などの施工が画像で掲載されています

 

建築造形の変化

世界的建築家として名を馳せたザハ=ハディド。日本ではnoiz architectsなどに代表されるよう、建築のありかたはIT技術によって変わりつつあります。

それは建築の持つ経済的側面、

意匠造形における芸術的な側面両方について言えます。

 

それによって設計手法も変化しており、デジファブの発達にはその一端を見ることができます。

まちがいなく今後も進化をし、必須となってくる技術ですので、一度体験してみてはいかがでしょうか!?

 

※この辺りの記事も関連記事としてぜひ読んでみてください!

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