Revitで分解図を作る

複雑な建築になると、分解して表現するのが効果的です。Revitは分解図を作ることを想定していないので、決まった方法がありません。いろんな方法が考えられます…が、思いついたなかで一番簡単でかつ綺麗にでき、元に戻すのも簡単なものをご紹介します。

また、今回分解したモデルはこちらの記事で制作したものです。↓↓



新しいプロジェクトとして保存する

分解図を作る前に一つやっておかなければならないのがプロジェクトの複製です。分解図を作るということは作成したモデルを壊す、ということになります。なので新しい名前を付けて保存し、分解図作成用のプロジェクトを用意しましょう。ところで、今回分解するモデルはこちらになります。

…別の記事を書くときにノリで作ったものです。いろいろとめちゃくちゃですが、分解のし甲斐はあると思います(笑)

拘束を解除する

分解図を作るうえで少し面倒なのが、拘束(主にアタッチ)。例えば壁などは、床や屋根に上下を拘束されていることがあります。その場合は動かした屋根などに壁などがつられて動いてしまいます。ためしに、拘束が解除されていない状態で屋根を持ち上げてみると…

これではもはや別の建築です。

それでは拘束を解除する方法を見ていきましょう。壁を選択した状態で”修正”タブ内にある、赤く囲った”アタッチ解除”を使います。

使い方は

1、「拘束されている」オブジェクトを選択

2、”アタッチ解除”をクリック

3、「拘束している」オブジェクトを選択

となります。今回の場合は「『拘束されている』オブジェクト」が壁、「『拘束している』オブジェクト」が屋根、となります。

移動ツールを使ってみる(失敗)

使うツールは修正タブにある、”移動”になります。

移動ツールの使い方を確認します。

1、動かしたいオブジェクトを選択

2、”移動”をクリック

3、移動元と移動先の二点を指定

もしくは

1、”移動”をクリック

2、動かしたいオブジェクトを選択してEnterキーを押す

3、移動先と移動後の二点を指定

となります。どちらの方法でも大きく変わりませんが、目的と好みに応じて使い分けましょう。

どの画面で行うか

3Dビューではうまくいかない

移動ツールで持ち上げてみます。

初めは屋根を上方向に移動できた気がしますが、少しビューをずらしてみると…

横にスライドしただけでした。

感覚的には3Dビューでの分解が簡単に思えますが、やってみると御覧の通りなかなかうまくいきません。

立面図でやってみる

3Dビューではうまくいかないのは、Revitにこちらの意図がうまく伝わらなかったためです。立面図なら、カーソルの上下移動はモデルにとっても上下移動となるはず!ということで屋根を持ち上げたものがこちら。

ばっちり!しかし、屋根と同じ調子で壁や柱を移動しようとすると…横にずれるばっかりで縦には動きませんでした!!つまり、移動ツールは使えないようです。

移動ツールを使わない方法

なぜ、壁や柱の場合はうまくいかないのでしょうか。それは壁や柱は基準レベルと上部レベルを設定するという性格上、基準レベルを離れての垂直移動はタブーになっていると考えられます。確かに、壁などを設置するときは「わざわざ」基準レベルを設定しないといけませんよね。壁や柱は屋根に比べてレベルに対するこだわりが強いといえます。ということで考えた解決法は

改めてレベルを追加する

です。屋根の位置をもとに戻して初めからやり直します(トホホ…)立面図を開き、レベルを追加します(その方法はこちら

1FLに相当するレベルを下から1,2,3,4,5と等間隔に作ります。続いて念のため、RFに相当するレベルを1’、2’、3’、4’、5’を、2に対して設計GLに相当する2’’を用意。オフセット機能を使えばサクサクとできますね。

それでは壁や柱の基準レベルを書き換えていきます。手順の一部を紹介しましょう

動かしたい壁を選択します。すると画面左に壁のプロパティが表示されるので、その中の”基準レベル”と”上部レベル”を変更、”適用”を押します。今回はそれぞれ、3と3’にします。

ではこんな壁はどうでしょう?

実はこの壁、屋根を突き破っているんです。プロパティでは”上部レベル”が”指定高さ”で3500となっています。この場合はむしろ楽で、壁の高さが3500とだけ決まっているので、基準レベルだけ変更すればOKです。

こうなりました。不格好なのはモデルが悪いからですね(笑)あとはレベルを表示している線を一括選択、右クリックして”ビューで非表示”から非表示にすれば、すっきりした分解図の完成です!!

おまけ

ところで、壁を移動する際に、こんなメッセージが出てきました。

実はドアを二つ削除しないと移動させられませんでした。分解図をもう一度見ていただくとわかるように、机は床と一緒に移動してくれています。そのことを考えるとドアがついてきてくれないのはちょっと不思議ですね(笑)

これに関しては少し手間にはなりますが、移動後にドアを再配置しましょう。

まとめ・関連記事

いかがでしたか?冒頭にも述べましたがRevitには分解図を作成する機能がありません。自分の作ったモデルを解体し、別物にしてしまうことで作ることができます。それはある意味、Revit側が想定していない使い方といえます。なのでここでご紹介した方法以外もいろいろ試してみましょう!!

動画で学習する!

BEAVERでは、チュートリアル動画を通して各種ソフトの使い方を体系的に学習できます。『新しいソフトを使ってみたい』という方はぜひご利用ください!

2 thoughts on “Revitで分解図を作る

  1. はじめまして。ブログ参考にさせていただいています。
    ご存知でしたら申し訳ないですが…Revit分解図作成できますよ!
    分解したい要素を選択→修正タブ→表示→要素を移動(立方体が分解されたようなアイコンです)
    でビュー固有で要素を移動することが出来ます。
    分解用に3Dビューを複製しておけば元に戻す作業も不要です。

    1. コメントありがとうございます!

      恥ずかしながら知らなかったです…
      とても参考になりましたm(_ _)m

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です