30分でパースのクオリティアップ!Lumion12で追加されたデカール機能をご紹介!!
今回の記事では、Lumion12のリリースに伴い、加わった新機能である“デカール”についてご紹介していきたいと思います!
前回のバージョンであるLumion11についてご紹介したこちらの記事もぜひご覧ください↓↓
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デカールとは?
デカールとは、3DCG上のオブジェクトに張り付けることができるシールのようなものです! インポートしたモデルや、Lumionで配置したオブジェクトに上乗せできる表現ができます。 文字で説明するよりも画像で見ていただいたほうがわかると思います!
上はデカールなし、下はデカールありの画像です ここではプールサイドの汚れの表現をデカールで追加しています。 このようにデカールは、パースのリアリティーの向上や世界観の表現にとても役立つものとなります!
※今回のモデリングデータはKaumannというサンプルプロジェクトを使っています
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デカールの種類紹介
デカールはエフェクトライブラリから追加することができます。 現在、143個ものデカールを利用することができます! 種類も様々あり、パースを作るときの自由度が上がると思います!
冒頭にご紹介したように汚れや風化した様子のものや、
壁などに書いてあるペイントのようなものもあります!
また、こんな風に交通標識のようなものや、落ち葉、マンホールなどもあります!
デカールの使い方
デカールの使い方についてご紹介していきます!
エフェクトライブラリの中からデカールを選択します。すると、デカール一覧が表示されます。
あとはお好みのデカールを選択して配置するだけです
配置すると右上に、配置したデカールのプロパティが表示されるので透明度や、光沢の加減などが設定することができます!(色々と設定することができてすごい!!)
透明度を上げて、回転させたうえで水平方向に反転させました!
次に、プロパティの“範囲”に関して説明します! “範囲”ではデカールを表示する奥行を設定できます。
今回はこの階段部分で試しますね。
まず、先ほど説明したように階段の蹴上部分にデカールを貼りました! このままだと1段分の蹴上のみにデカールが表示されてしまっています
そこでプロパティの範囲を1.2まで広げると… 上下のほかの段にもデカールが反映されました!
このように“範囲”は使えば、奥や手前にあるオブジェクトにもデカールを反映できます!
各種プロパティについては、記事で見るよりも実際に触ってみた方が直感的に理解できると思うので、ぜひ自分の手を動かして実験してみてください!
デカールを使って内観パースを作ってみた
デカールを使うと、きれいだけどこざっぱりとしてしまいがちなパースに世界観を上乗せすることができます!
まずはこのキッチンの内観パース。 すでに綺麗なパースですが、ここから“小さなお子さんがいる絵描き夫婦の家”という設定を表現してみます!
お子さんの好きなキャラクターのステッカーが貼っていたり
ご夫婦の絵が壁に描いていたりしそうですね
先ほどご紹介した“範囲”も積極的に使っていきましょう!
するとどうでしょう! 初めのパースよりもちょっぴり先ほど言ったような世界観が表現されたのではないでしょうか!?
デカール追加からレンダリングまで慣れれば20分ほどでできると思います!
デカールを使って外観パースを作ってみた
次はこちらの車庫前の外観パース。
“任務から帰ってきた主人公のアジト”という世界観っぽくしてみます!
車庫は使い古されて汚れているでしょうし
車も泥などで汚れていそうですね (こちらはLumionのライブラリにあるオブジェクトの車にデカールを貼りつけています!)
最初よりもアジト感が出てきたのではないでしょうか!
こちらもデカール追加からレンダリングまで慣れれば30分ほどでできると思います!
デカールを使うメリット
Photoshopではなくレンダリングソフトを使うのはなぜ? と思う方もいるかもしれませんので、レンダリングソフトならではの強みをいくつかご紹介します。
・素材となる画像を拾ってこないといけない(検索にめっちゃ時間がかかる…)
・それをパースが狂わないように調整しなくてはいけない(しかもなかなか上手くいかない…)
というデメリットがある一方で、
・3Dモデル上に直接配置するためパースが狂うことがなく気軽に様々な角度から何度でも撮り直しできる
・ご紹介した“範囲”設定を使って、段差があるような場所にもきれいに反映できる
このように精度の高さと自由度を兼ね備えているというメリットがあります!
まとめ
デカールはパースにちょっとしたニュアンスだったり世界観を上乗せするのに非常に有用な機能です! すぐに慣れることができますし、なによりも30分ほどでパースを一段階クオリティ上げることができるのでぜひ使ってみてくださいね!
Lumionではデカールの他にもレンダリングソフトとして様々な機能があります。 学生ライセンスだとPro版をダウンロードすることができるので基本的にすべての機能を使うことができます! もしこの記事でLumionが気になった方は、是非インストールしてみて触ってみてください!
Lumion学生版ライセンスの取得はこちらから!!
それでは!